ミニキャブトラック ブレーキ修理
こんばんは。
まだまだ暗くなるのが早いですが以前よりも少しずつ日は長くなって来ていますね。
さて今日は先日修理を行った平成9年式の三菱ミニキャブトラックのブレーキ修理をご紹介させていただきます。
お客様曰くブレーキペダルの踏み込みが深くなり床近くまでペダルが下がってしまうとの事で早速チェックしたところ、確かにペダルの踏み込み量が大きく踏み直しをしないとブレーキが効かないくらいでした。
これは危険ですので早速原因を調べることに・・・・・・・
リフトアップしてタイヤを外しブレーキをチェックします。
まずはフロントのブレーキを分解して点検
ブレーキパッドのパッド残量は充分にありブレーキキャリパーからのフルード漏れもなくフロントブレーキに原因はなさそうです。
分解ついでにパッドとキャリパーの当たり面、摺動部分のスライドピンの清掃、給油をしてブレーキを組付けしました。
次にリヤのブレーキの点検です。
リヤもブレーキライニングの残量に異常はなくホイールシリンダーからのフルード漏れも一切ありません。
反対側も同様にどちらも異常はなくリヤブレーキにも原因はなさそうです。
リヤ側も外したついでにブレーキシュウの摺動部分などを清掃給油して組付け。
次に室内のブレーキマスターシリンダーを点検します。
外観は錆だらけですが・・・
フルード漏れしている所見がありません。
ブレーキのリザーバータンク内のフルードを見ると減り具合に異常はなさそうですがフルードがやけに黒っぽいのが気になります。
ここまでで原因がわからないので先程のマスターシリンダーを外し分解してシリンダー内部を点検します。
写真を撮り忘れてしまい写真がありませんが、シリンダーの奥側のシリンダー内面が腐食により一部痩せて広がってしまったことにより本来ブレーキを踏んでかかるはずの油圧がその隙間を通りリザーバータンクに戻ってきていたと思われます。
こうなるとオーバーホールが出来ないのでシリンダーごと交換しないといけません。
この画像は新品のマスターシリンダーです。
新品のシリンダーを取付て
ブレーキの配管をつなぎます。
この配管の内1つはフロント側、もう一方はリヤ側のブレーキに油圧を発生させる仕組みになっています。
交換が終わったら新しいブレーキフルードをタンクに補充しながら配管、各シリンダーのエアーを抜きながらフルードを交換します。
フロント側も同様にそれぞれエアーを抜きながらフルードを交換します。
交換後はタンク内のフルードは綺麗になりました。
一方、抜き取ったフルードは写真ではわかりにくいかもしれませんが黒く濁っていました。
タイヤを取付てトルクレンチにて増し締め。
いざテスト走行!
ブレーキペダルはしっかりと踏みごたえが出てブレーキもすぐに効くようになりました。
今回はすぐには原因がわからず少しだけ時間がかかってしまいましたが無事に症状が治り良かったです。
時間がかかったと言っても部品の入荷待ちの時間くらいですが(笑)
何れにしてもお客様が危険な思いをしなくなり何よりです。
ではまた・・・
担当 及川
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