スバルフォレスター クラッチトラブル
こんにちは。
今回はスバルフォレスター5MT車の修理です。
出先にて帰宅しようとクラッチペダルを踏むと異音と共にペダルが戻らなくなってしまい走行出来ない状態という事でレッカーによるご入庫となりました。
H24年式のスバルフォレスターのマニュアルトランスミッションのお車です。
入庫時には既にクラッチペダルは戻っていましたが、エンジンをかけペダルを踏むとシャー!とかなりの金属音がします。
エンジンルームから見てみると、まず異変に気付いたのはクラッチのフルードがだいぶ減っています。
点検するとレリーズシリンダーまでの油圧ホースが湿っています。
ホースの劣化によるフルード漏れを起こしているようです。
マニュアルトランスミッション(以後M/Tと記載します)を外すためエンジンルーム内の部品を外し
M/Tのギヤオイルを抜き・・・
スターターモーター、ドライブシャフトを外し
マフラーフロントパイプを外し
プロペラシャフトも外し
ブレーキパッドなどを外し・・・
ようやくM/Tを降ろします。
M/T降りました。
エンジン側にはクラッチカバーとクラッチディスクが付いています。
降ろしたM/Tを見るとベアリングが破損し焼き付いています。
異音の原因はこれです。
エンジン側からクラッチカバーとディスクを外しました。
手前にあるのがクラッチディスクで奥がカバーとスプリングです。
ディスクは溝がなくなり滑りが出ていたようです。
新品のレリーズベアリング、クリップ、ピボット・・・
レリーズフォーク
クラッチディスクとクラッチカバー全てスバル純正部品です。
まずは消耗品のピボット(レリーズフォークの支点部分)を交換します。
新品のピボットを
取付てから
各摺動部分にグリスを塗布した後、新品のレリーズフォークとレリーズベアリングを取付!
そしてエンジン側に新品のクラッチディスクとクラッチカバーを取付。
いよいよM/Tを載せます。
エンジン側にはめ込みボルトで固定します。
スターターモーターの取付
後はプロペラシャフトの取付をして
マフラーフロントパイプ
ドライブシャフトの取付。
ブレーキパッドは清掃してから・・・
組付け!
フルード漏れしていた油圧ホースを外し
新品のホースに
交換‼
クラッチのフルードを入れながら
パイプラインのエア抜きをして
MAXラインまでフルードを補充して完了!
M/Tオイルを入れ
エンジンルーム内の部品を元通りに取付ていきます。
あと・・・もう少しです。
エンジンルームの部品の取付が完了!
そしてエンジンアンダーカバーを付け
タイヤを取付てトルクレンチによる増し締め。
今回の作業では後輪の脱着は行っておりませんが、ついでに後輪もトルクレンチで増し締め致しました。
一通り取付確認が終了したら最後にバッテリーの端子を繋げエンジンを始動させて作動確認。
走行テストでも異音も一切なくスムーズに加速し、各ギヤチェンジも良好なのを確認し全作業完了しました!
お客様に納車し翌日お客様から「いや~何のストレスもなく非常に快適です!最初の頃のようですよ。」と笑顔で仰っていました。
今や一部のトラック以外のほとんどがオートマチック車のご時世、M/T車はほとんど見なくなりましたね。
運転免許もAT限定!の方も少なくない中、クラッチのオーバーホールと言う希少なお仕事をお届けしました。
それではまた・・・
担当 及川
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