ダイハツ ムーヴエアコン効かない
こんにちは。
今回は当社の代車で使用しておりますダイハツムーヴのエアコン修理です。
実はこの代車エアコン修理にてご来店いただいたお客様に出す予定でしたが、エアコンをつけたところ温風しか出てこない状態で暫く待っても温風状態（送風）でしたので急遽別の代車をお出ししてこのムーヴは修理することにしました。
エアコンが効かないと代わりに出した代車もエアコンが効かないのではしゃれにもなりませんので・・・
完全に送風状態のムーヴです。
しかもファンを最大にしても弱い風しか出てきません。
早速ゲージを付けて状態をチェックします。
高圧に比べ低圧が低すぎになっています。まだ断定は出来ませんがおそらくユニット内に問題がありそうです。
と言う事でユニットを取外します。
ユニットを外しました。
スポンジパッキンの部分は経年劣化によりボロボロです。
何とかユニットは取れましたが
1ヵ所ユニットを固定しているボルトが固着していて折れてしまいました。
ボディー側には折れたボルトがしっかり残っています。
ここは後で修理します。
外したユニットのケースを分解して取り出したエバポレーターです。
真ん中に見えるのがエキスパンションバルブです。
エバポレーターのフィンには埃がびっしり付き詰まってしまっています。
これだとファンの風が通り抜けられず強い風を出すことができません。
ケースに溜まっていた埃やスポンジのカスは・・・
掃除機で吸い取っておきます。
エバポレーターも埃を丹念に掻き出し掃除機で吸い取り清掃しました。
すっかり綺麗になりました。
エアガンでエアーを送ってみると・・・
反対側にちゃんと風が届いています。
いい感じですね。
そして最終的にエキスパンションバルブの詰りと判断しエキスパンションバルブを取外し
新品を注文、まだ部品があって良かったです。(笑)
各Oリングを交換して・・・
エキスパンションバルブを交換
エバポレーターをケース内に組み込み取り付ける前に・・・
ボルト折れした箇所を修理します。
ドリルで折れたボルトを取り除き
タップにてねじ山を修正し
出来ました。
ボルトをねじ込み確認・・・手で締めこめるくらいになっています。
切粉などを掃除機で吸い取り清掃後
ユニットを車内に取付！
あとはいつものように真空引き
真空引き後放置して
30分以上待ち
30分以上経過後
ケージをチェック・・・OKです！
ガスを充填
吹き出し口の温度は約10度とまずまずの冷たい風が出るようになりました。
サイトグラスで冷媒ガス量を確認
低圧パイプは冷え冷えで水滴が付いています。
エバポレーターがしっかり冷えているという事になります。
ユニットのドレンからも排水され状態は良好です。
この年式にしては充分冷たい風が出ています。
風量も充分強く出るようになりました。
エアコン復活！お疲れさまでした。
今回のムーヴは平成10年式なので部品が出るかが心配でしたが、今回の部品に関しては在庫があり良かったです。
これでお客様に快適にエアコンを使っていただけると思います。
ではまた・・・
担当 及川
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