ニッサン セレナ足回り修理
こんにちは。
今日はお客様からのご依頼でブレーキパッドを交換してほしいとの事でご来店いただきました。
週末に高速道路を通ってお出かけの用事があるという事なので早速作業にかかります。
ところがいざリフトアップするとフロントタイヤがこの様な状態でした。
左右共タイヤの溝はすり減り繊維（カーカス）が露出しています。
しかも左側はボールジョイントに大きなガタが出ています。
ブレーキパッドの交換どころかタイヤの交換、アームの交換をしないと危なくて高速道路なんて走れません。（一般道でも走れませんね。）お客様のご承諾の上、修理のため預かり早速タイヤ交換します。
タイヤを脱がしたホイールにはゴムがしっかりと残っています。
ブラシでゴムを落とし・・・
綺麗にしますこの作業を怠ると後にエア漏れなどのトラブルの原因になることがあります。
リヤ側のタイヤは問題なかったので、今回はフロント2本のタイヤのみ交換します。
新品のタイヤを組み込みバランサーにてバランス調整します。
バランスが取れました。
ちょうどロアアームの部品も届いたのでロアアームを外しますが、途中でボールジョイント部分は抜けてしまいました。
外したロアアームです。
この様に本来繋がっている部分が取れてしまっています。
高速走行中にこれが起こったら・・・と思うと恐ろしいですね。
新品のロアアームに・・・
交換し組付。
そしてようやくブレーキパッドの交換をします。
ブレーキパッドも残量がほどんど残っておらずギリギリでした。
新品のパッドを・・・
セットして
キャリパーを取付！
タイヤを付けてトルクレンチにより締付。
今回はアームを分解しているのでフロントタイヤだけでなくリヤタイヤの空気圧調整後、ハンドルのセンター出しと・・・
フロントのトー調整をします。
試乗してチェック・・・ご覧の通りハンドルのセンターも出ていて異音もなくとても良好です♪
ちなみに写真はノーハンドに見えますがハンドルの下部をしっかり握って運転してます。（笑）
いかがでしたでしょうか？
ちょうど1年半前の車検の際、「ブレーキパッドの残量が少ないので早目に交換してくださいね」とお伝えしていたことをお客様が覚えておりあれから1年半も経ってしまったけど高速道路を走る前に交換しておこうと今回ご依頼がありました。
タイヤも内側部分のカーカスが露出しておりお客様からはタイヤの外側しか見えないので、まさかこんな状態になっているとは思っていなかったようです。
もしこの様な言葉のやり取りがなく知らずに高速道路を走っていたら事故になっていたかもしれません。
車検、点検、一般整備などでご予算のご都合でその時交換を行っていなくてもあとで交換してくださいねとお伝えすることは大事なことだと改めて痛感しました。
車検だけではなく1年に1度の点検（軽自動車を除く貨物車、商用車は半年に1回）は法律で行わなければならない法定点検ですので事故、トラブル防止のためにも法定点検の実施をお願い致します。
ではまた・・・
担当 及川
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