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ハイエース エアコン修理

こんにちは。
相変わらずの厳しい残暑で日中は暑い日が続いておりますが、またエアコンが効かないお車が1台ご入庫となりました。
 

現在の状況を見るために、
いつものようにゲージを付けバランス圧を見ると問題なく詰りはなさそうです。

エアコンリレーを点検(すぐ見れる箇所にあったので最初に点検しました)

電圧は来ていてリレー自体もカチカチ作動音がしていてこちらも問題はなさそうです。

このハイエースは運転席シートを外しその下のプレートを外さないとクーラーコンプレッサーにアクセスできません。

マグネットクラッチのコネクターの電圧は・・・

数字は表示されていますが、このテスターの特性で測定値がない時にはランダムに数字が常に点滅表示されていてその数字が映っているだけなので実際電圧は来ていませんでした。

ヒュージブルリンクを点検

導通はあり切れていませんでした。
 

ヒュージブルリンクまでの電圧を測定

電圧は来ていません。
ここでの表示も先程説明させていただきました通り測定できない時のランダム表示です。

あとは電源回路を把握するために配線図を見ながら原因を追っていきます。
(配線図などは無断複製、掲載が禁止されているため見えないよう加工させていただいております。)

途中にカットリレーと言うブレーカーのようなものがありこのリレーを見るとここで回路が遮断されておりました。
遮断された理由は後に調べるとして強制的に回路を繋げ状態を見ます。
 

そうするとコンプレッサーは動き出しましたがゲージの高圧側がみるみるうちに上昇していき車内吹き出し口の風は暖かい風しか出ていません。

すると本来クーラーコンデンサーを冷やすための電動ファンが動いていません。

電動ファンまでの電圧を測定すると・・・

ちゃんと13.86V来ています。
ファンモーター不良から今回の症状になっていたようです。

一旦コンデンサーごと取り外してこないとファンモーターを交換できないため、冷媒ガスを回収します。

回収機を作動させて

冷媒ガスを抜いていき・・・

コンデンサーを取外しました。

この様にコンデンサーにかぶさるようにファンが止められています。

モーターを固定しているボルト類が錆により腐食していて工具で外せなくなっていたのでサンダーでボルトの頭を削り取り外しました。

新品のモーターに交換して

ファンとシュラウドを組付け

そしてコンデンサーに取付!

途中低圧側の配管のジョイント部分から微量のガス漏れの跡を発見したため・・・

Oリングを交換します。

Oリング交換後

コンデンサーを取付

真空引きを行い

真空引き後

放置します

今回は40分程時間をおき

ゲージをチェック・・OK

回収した冷媒ガスを充填

エンジンをかけてエアコンを作動させます。

電動ファンは勢い良く作動しています。

あとはコンデンサー付近の温度を見ながら

不足している分の冷媒ガスを充填し調整

ガラスがキンキンに冷えています。

吹き出し口からは8度の風が出ていて車内はしっかり冷えていて良好です。

システムは正常に作動しているので最後に運転席シートを取付て作業完了しました。

クーラーユニットのドレーンからは・・・

水が排出されていて良好です。

今回は原因を調べるための点検に少しだけ時間を要してしまいました。
特に電動ファンのトラブルは車種によっても違いはあるかもしれませんが、エアコンの電源回路が正常な状態じゃないと作動しないようになっているパターンがほとんどなので順を追って地道に調べていくことになります。
原因さえわかってしまえば意外と簡単なトラブルだったりするものです。
もちろん簡単じゃないトラブルもございますが(笑)
今回も無事エアコンが効くようになって良かったです。

ではまた・・・

担当 及川
 

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