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LA150Sムーヴエンジン異音

こんにちは。
秋分の日が過ぎ徐々に日中の最高気温も低くなり特に夜はエアコンいらずでとても過ごしやすくなってきましたね。
雨が降っていると夜は寒いくらいです。
そんな中、エンジンをかけると変な音がエンジンルームの辺りから聞こえてくるので見てくださいと夕方にダイハツムーヴが入庫しました。(車両の外観を取り忘れてしまいました)
音を聞いてみると確かにエンジンルームの下側?辺りからゴ~~~ゴロゴロ~~~と言うようないやーな音がしています。
この音を聞いてウォーターポンプの辺りかな?と思いましたがこの時点で閉店時間が過ぎていたので代車を用意させていただきこのままお預かりすることとなりました。

ウォーターポンプ、オルタネーター(発電機)やエアコンのコンプレッサーはベルトにより駆動しているので音を切り分けるためベルトを取り外し
エンジンをかけることにより異音の発生場所を特定していきます。
まずは手前にあるエアコンベルトを外しますが、このベルトはストレッチベルトになっておりベルトの張りの調整が出来ないタイプのベルトなので切断して外しエンジンをかけると異音は変わらず出ていました。

次にファンベルトと呼ばれるベルト(実際にはオルタネーターとウォーターポンプを駆動させているベルト)も外しエンジンをかけると異音は全く出ません。
この時点でオルタネーターかウォーターポンプのどちらかから異音が出ていたことになります。

ウォーターポンプのプーリーを外しポンプのフランジを手で揺するとガタガタとガタが発生しておりクーラントが漏れ出た跡がありました。
オルタネーターはプーリーを手で揺すったり回してみても特に異常はなさそうでした。

と言う事でウォーターポンプをエンジンから外しました。

外したウォーターポンプです。
丸印のところのピンクの塊がクーラントが漏れた跡です。

インペラー部分は樹脂製ですが溶けや欠けはなく問題ありません。

しかし軸部分はガタがあり手でフランジ部分を回すとゴロゴロと違和感がありベアリングが損傷している症状が出ていました。

お客様ご承諾のもと新品の
ウォーターポンプに交換させていただくことになり純正部品が入荷しました。
右隣りは切断して外したエアコンのストレッチベルトです。

ウォーターポンプを取付

エアコンベルトは一度装着すると外す時はまた切断しなくてはならないため、ファンベルトのみ取付て張りを調整。

スーパークーラントを入れます。

クーラントが入ったら異音の確認をするためエンジンをスタートさせます。

エンジン始動!!

異音は全くしません。
やはりウォーターポンプのベアリングから出ていたようです。
このままクーラントのエア抜きを行います。

クーラントのエア抜きが終わったので一旦エンジンを止めてエアコンベルトを付けます。

ウォーターポンプ同様、ベルトも信頼の純正品を使います。

エアコンベルトをかけました。

そしてアンダーカバーを取付

エンジンのカバーも取付

外したタイヤを取付てトルクレンチで締付。

ついでに外していない他の3本のクリップナットもトルクレンチで締付。

試運転をしてチェック・・・異音なく良好です。

最後にクーラントのリザーブタンクの液量を補充により調整して作業完了致しました。

迅速に原因を特定して翌日午後には納車となりました。
音を聞いた時にウォーターポンプの音かな?とわかったので切り分け作業もすぐにできて音の特定が出来ました。
お客様は一週間近くかかるかなと思っていたらしいのでとても喜んでいただきました。
こう言う一言一言がとても励みになります。
何はともあれ異音が直って良かったです。

ではまた・・・

担当 及川
 

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