ダイハツ タント リコール
こんにちは。
今日はダイハツタントの最近届出されました(国土交通省届出、令和6年9月20日)リコール作業をお届けします。
今回の車両はタントですがタントの他に、タフト、ミラ イース、ムーヴ キャンバス、ムーヴ、ロッキー、キャスト、ミラ トコット
と計8車種が対象となっております。
内容はフロントシートの取付ボルトの締付トルクが低いために走行中の振動等でボルトが緩む車両があり、異音や最悪シートが外れてしまうという結構恐ろしい内容となっています。
今回作業するタントです。
他の車種はフロントシート運転席側と助手席側の取付ボルトを締め付けるのですが
このタントは運転席側のみの作業でいいようです。
助手席側の締付トルクは適切なトルクで締め付けられているという事のようです。
シート下にあるこの様な取付ボルトですが、この時点で緩みによるボルトの浮きなどがないかよくチェックします。
ボルトの状態によってはボルトを交換するケースも・・・
この車両に関してはボルトの浮きがありませんでしたので、シートの前2か所と後側2か所の計4か所の対策をします。
まずシートを前側にスライドして
後側のボルトはこのカバーの中にあるためカバーを外します。
カバーを外すとこの様にボルトが見えます。
ただ締め付けるのではなく一旦ボルトを1回転程緩めます。
4か所全ての取付ボルトを1回転ずつ緩めます。
後側が緩んだら今度はシートを後ろにスライドして
前側も1回転程それぞれ緩めます。
全4か所全て緩めたら・・・
シート座面をしっかり掴み前後
そして左右に揺すります。
結構揺すっています(笑)
手順書によるとこうすることでシートが本来の正しい位置に調整されるそうです。
揺すったらシートに荷重などかからないように緩めたボルト4か所を手で締めます。
次にシート前側のボルトの内、内側のボルトから10N・mのトルクで仮締めするという事で締め付けていきます。
そして外側を仮締め。
前側が終わったら後ろ側も内側のボルトから仮締め
そして外側も仮締めします。
仮締めが終わったらようやく本締めが出来ます。
トルクレンチを30N・mにセットし・・・
前側の内側から本締めしていきます。
続いて外側を本締め。
前側が終わったら後ろの内側のボルトを本締め。
最後に外側を本締めして締め付け作業は終了!
忘れずにカバーを取付て
対策が終わっていることを示すためにフレームナンバーのこの位置にペイントにてマーキングします。
この様にマーキングしました。
フレームナンバーをみてこの位置に黄色いマーキングがある車両は今回のリコール対策済みという事になります。
最後に分解記録簿に今回行った作業内容を記載してリコール作業完了しました。
今回の作業は単に4か所のボルト(他の車種は8カ所)を締め付けておしまいと言うイメージでしたが上記のように本締め前の作業が意外とありました。
締め付ける順番なども指定されているので正しい手順、締め付け方をしないと取付部のゆがみなど締付不良が発生し結果作業した意味がなくなってしまいます。
じつはリコール作業を行う前にボルトの締め付け状態がどのような物かと正規の締付トルクにて1か所のボルトを締めてみたところ・・・半回転以上回転しました。
結構な締め付け不良の状態でしたので対策をしないと緩みが発生してもおかしくない状態だと思いました。
対策がまだの方はしっかりお近くのディーラーさんなどでリコール作業をしてもらってくださいね。
安心、安全が一番です。
ではまた・・・
担当 及川
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