スバルレヴォーグ異音修理
こんにちは。
今日はスバルレヴォーグの異音修理です。
症状は特に冷機時(エンジンかけはじめ)にエンジンルーム付近よりバリバリと言う排気が漏れているような音が出ていて音の出所を探っている途中、エンジンが暖まってきてしまうと音は静かになり音の出所がわからなくなってしまうという
厄介な現象です。
思い切って窓を開けて走ってみると加速の瞬間にバリバリと異音がするもののその一瞬しか音が出ません。
しかしながら排気漏れの線で間違いなさそうですので排気系を中心に点検をする事にしました。
今回の車両はこのVM4型のレボーグで走行距離は108,000㎞です。
まずリフトアップしてエンジンアンダーカバーを全て外し遮熱板を外して見ます。
遮熱板を外すと○の近辺に煤が付いて黒くなっていました。
この近辺から漏れているようです。
外した遮熱板の内側も排気漏れによる煤が付いていました。
エキゾーストマニホールドを外して点検したいのですがターボチャージャーと一緒にしか外せない構造でしたので触媒、ターボチャージャーごとマニホールドを外しました。
外したターボチャージャーからエキゾーストマニホールドを切り離し点検します。
怪しいと思っていたフランジのポート部分を点検しましたが特に漏れていたような所見はありませんでした。
更にマニホールドの遮熱板を外し観察すると・・・大きなクラックを発見しました。
排気漏れの跡もありますね。
これが異音の原因で間違いないと思います。
そしてこの部分は排気漏れまではしていないものの小さなクラックが2か所ありました。
また右バンクのエンジンの排気ポート部分にも排気漏れの跡かありました。
ガスケットを確認すると排気漏れしていたのがわかります。
左バンク側は漏れていた所見はありませんでした。
左側のガスケットは右バンク側の物と比べても漏れた跡はなく綺麗でした。
今回は損傷していたエキゾーストマニホールドはもちろん、排気関連のガスケットはフル交換します。
予めターボチャージャーと触媒のフランジ部分のガスケットを交換しておきます。
ターボチャージャーをバイスで固定して
触媒部分を切り離してガスケットを取外し
新品のガスケットに交換して
触媒部分をターボチャージャーに取付
新品のエキゾーストマニホールドです。
特に改良などはされてない感じに見えます。
新品のガスケットを付けて
マニホールドをターボチャージャーに取付
これで一式組みあがりました。
あとはエンジンに取り付けるだけです。
マニホールドを付ける前にエンジン側の汚れたポート部分を
それぞれ清掃しておきます。
右バンク側の清掃後
そして左バンク側の清掃後
マニホールド、ターボ、触媒一式をエンジンに取付!
結構な重量物なので慎重に作業します。
一通り仮締めしたら規定トルクにて本締め。
マフラー側を接続して
インテーク側も接続
ウォーターライン、オイルラインを接続して取付が完了!
あとはクーラントを補充
ラジエータに補充したら
リザーバータンクにも
少し多めに補充しておきます。
ではエンジン始動!!
エンジンがかかり異音はしなくなり直っている様子です。
あとは排気、吸気、LLC,オイルの漏れなどを点検・・・問題ありません。
点検後異常が無かったのでアンダーカバーを取付して
樹脂のアンダーカバーも取付
最後に走行して異常がないか確認。
排気漏れがなくなったせいか、
修理前よりもターボラグが短くなりレスポンスもかなり良くなったような気がします。
いずれにしても、とても調子が良くなりました。
今回のケースは初めてのケースでしたが、あんなにマニホールドにクラックが入っているなんて思いませんでした。
クラックが入っていた箇所がマニホールドがエンジンに付いた状態からでは見えない場所でしたので少し原因の特定まで時間がかかってしまいましたが、無事に修理が出来て良かったです。
ではまた・・・
担当 及川
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