スズキ ワゴンRエンジン不調
今回はワゴンRスティングレーですが、エンジンの調子が悪くまともに走れなくなったとの事でのご入庫になりました。
エンジンをかけてみるとブルンブルンと車体が大きく揺れまともに動きません。
早速点検します。
まずは点火の関係の部品をテスターにて点検・・・
すると3気筒あるうちの2番目のイグニッションコイルという部品が悪いと出ています。しかし2番のコイルからはパチパチと電圧がかかり電気が飛んでいる音が出ています。
そこで現時点では正常な1番とコイルを付替えて見ると今度は1番が悪いと出ていました。つまり先程のコイルです。恐る恐るコイルを持ち上げてみると本来先端から飛ぶはずの火花がサイドから出ています。
次にスパークプラグも点検するために外します。
火花が出る電極部分がかなり減っていてもう交換時期を過ぎている状態です。
しかも3番目のプラグはエンジンオイルだらけになっていました。
これはエンジンのヘッドカバーのパッキンからオイルが漏れプラグホールの中に溜まっているからです。
お客様のご承諾をいただきまずはヘッドカバーのパッキンを交換するためにヘッドカバーを外します。
カバーが外れました。
こちらはカバーを外したエンジン側です。12万キロ越えにしては綺麗な方です。
ヘッドカバーからパッキンを外すと半プラスチック状に固くなっていてとてもゴムとは言い難い状態でした。
3番のプラグホール部分のパッキン部分にはオイルが漏れている跡がありました。
エンジン側のパッキンが接地する箇所を綺麗に清掃しておきます。
新品のパッキンです。
新品は非常に柔らかいです。
パッキンをカバーにはめ込み
カバーをエンジンに取付
寿命だったプラグを新品(スズキ純正品)に交換
電極部分が全然違います。
プラグを取付
次にイグニッションコイルを新品(スズキ純正品)に交換します。
今回は1本がダメでしたがお客様とご相談の上、今後残り2本の不具合での再発を防ぐため3本とも交換しました。
外した付属品を元通りに組付け
エンジン始動!エンジン不調は解消されました。
自動車は定期的なメンテナンス、定期交換部品などを行っていかないと長く乗り続けることが出来ません。
今回のお車の走行距離は123,000kmでしたが、今回取替えたスパークプラグの交換時期は100,000kmとなっている部品でした。
100,000kmまでの間に時間差でプラグ、イグニッションコイル、パッキンの交換をそれぞれ行っていれば今回のトラブルは防げていたと思います。
トラブルが起きてから修理となると修理費用もかなり高額になりがちですので交換のタイミングが来た交換部品は個別に交換しておくと分割的に費用も抑えられトラブルも防げると思います。
トラブルなく長く愛車に乗り続けたい方は定期的なメンテナンスをお勧めします。
では・・・
担当 及川
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