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スバルレガシィ  エアコン修理

こんにちは。
今日は平成14年式のレガシィでエアコン修理です。
作業日は10月12~13日で冷房の季節は過ぎましたが、来年の猛暑対策として今のうちに修理してほしいとのご依頼がありご入庫されました。

修理する車両はこのBH5型のレガシィです。

早速、ゲージを接続して状態をチェックします。
すると全く冷媒ガスが足りていません。

システム内の冷媒ガスは漏れださないかぎり減ることはありません。
という事で目視とガス漏れ検知器を使い各接続部などをチェック・・・

室内の足元の吹き出し口にプローブを挿入すると・・・

ガス漏れ反応が・・再びチェックしても同じく反応します。

一度リセットし今度は右側上部の吹き出し口に・・・

やっぱり反応します。
内部のユニットからの漏れの可能性が非常に高いです。

まずはエアコンフィルターを外し中を見てみます。

うわっ!!凄く汚い(失礼しました。)色のフィルターが出てきました。

ユニット内にも枯れ葉などがびっしり張り付いています。

よく見ると奥のパイプの付け根辺りに漏れ跡のような汚れがあります。

また、検知器にはあまり反応がありませんでしたが、クーラーコンプレッサーにも微量に漏れ出ていた跡のようなものが付いていました。

とりあえず室内のユニットを取り出します。
これが結構取り出すのに手こずります。

こちらが取外したクーラーユニットです。

中身を確認するためにケースを分解。

左に見える丸いものが風を出すファンで右にある四角いのがエバポレータと呼ばれるクーリング装置です。
このエバポレーターが霜が付く程冷やされファンの風がエバポレーターを抜け冷たい風が出るという仕掛けになっています。

エバポレーターを外してみると

やはりパイプの付け根部分にオイル汚れが付いています。
漏れ確定です。
エアコンサイクル内には冷媒ガスと一緒にコンプレッサーを守る為のオイルなども循環しているのでガスが漏れると一緒にオイルも漏れるのでオイル汚れが付きます。

また、この車両は総走行距離が16万キロで漏れ跡などもあることからお客様とご相談の結果、コンプレッサーも交換するということになり交換作業に・・・

外したコンプレッサー。
プーリーのシャフト付近から微量に漏れていた跡がありました。

交換するのは新品ではなく外側のコア部分を再使用して内部を修理してあるリビルト品を使用します。

コンプレッサーを取付。

こちらは純正新品のエバポレータです。

それと付属品、パッキンです

この部品は冷媒ガスを霧状に吹き付ける部品ですが左側の新品の内部に見えるニードルが細くなっていました。(対策品?)
この部品がエバポレーターを冷やす要の部品なのです。

エバポレーターに付属品を付けて

既にファンとケース内の清掃を終えたユニットケースに収めます。

ケースを組付けましたが・・・

一部スポンジ部分が欠けています。

欠けた部分を修復!

組んだユニットを車体に取付。

この目詰りしたエアコンフィルターは

社外の新品に交換。

ユニットに収めます。

接続部分のチェック完了後、システム内の中の空気を真空ポンプを使い真空引きを行います。

ゲージの針が0点より下に下がっていきます。
この状態を約40分程続けサイクル内の水分なども除去します。

そして約40分後真空ポンプを止め放置します。
この時の針の位置をマーキングしておきます。

そして約1時間後に針の位置をチェック!マーキングした位置にあります。
配管内の気密は保たれているという事になり漏れている箇所はないという一つの目安になります。

では冷媒ガスを充填していきます。

吹き出し口からは冷たい風が出てユニットのドレンからは水が排出され良好に機能しています。

そしてエンジンを切り営業時間も終了していることからこの日の作業はここまで。

エンジン停止直後のゲージの針は左の低圧側と右側の高圧側で当然値が違います。
明日の朝バランス圧を点検します。

翌日13日の朝になりました。
朝から良い天気です。

ではバランス圧の点検のためにゲージの針をチェック!

低圧側は0.38

で、高圧側は同じく0.38。
冷媒の圧が落ち着いた時に両側が同じという事なのでサイクル内の詰りなどがないとの判断が出きます。
つまり良好です。

エンジンをかけエアコンを入れ設定温度を一番低い18℃に設定。

ラジエター前部にあるクーラーコンデンサー付近の温度を参考にガス圧をチェックします。

ガスは適正圧で表示されています。
つまり良好です。

ユニットから遠い場所の吹き出し口温度を測定・・・

6℃まで冷えた風が出ています。
問題ありませんね。

測定結果に問題がないので内装部品を元に戻し

エンジンルーム内も作業カ所のチェックを終え作業完了しました。

お客様は今年の猛暑の中でエアコンが全く効かず暑い思いをしたそうです。
夏場はなかなか車を預けるタイミングが無く修理のご相談が今時期になってしまったそうです。
これで来年の夏は快適にお使いいただけると思います。
ではまた・・・

担当 及川
 

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